HD-2100|第2世代イメージインテンシファイア ( 18mm・倒立像型 )
HD-2010
Harder digital
有効径18mm、倒立像型の第2世代イメージインテンシファイアです。ルーメン感度500〜750μA/lm、S/N比18〜23、分解能57〜72lp/mm。分解能は第3世代管と同じ範囲で、第2世代の感度で足りる用途では分解能を落とさずに構成を組めます。正立像型が必要な場合はHD-2102が選択肢になります。
マニュアルダウンロード
マニュアルダウンロード2
マニュアルダウンロード3
ソフトウェアダウンロード
ソフトウェアダウンロード2
ソフトウェアダウンロード3
HD-2100 は、ドイツ Harder Digital 社製の第2世代(Generation II)イメージインテンシファイアです。有効径18mm、倒立像型(反転型)で、ルーメン感度 500〜750 μA/lm を備えています。入射した光を光電面で電子に変換し、増倍したのち蛍光面で再び可視像に戻します。これにより、肉眼では像を結ばない照度下においても観察が可能になります。
概要
HD-2100 は、同社の第2世代ラインのうち有効径18mmの倒立像型にあたります。ルーメン感度と分解能は、このラインのなかで最も高い値です。この特性を利用することで、届く光子の数が限られる条件でも、像の細部を残したまま観察できます。
分解能は 57〜72 lp/mm です。これは同社の第3世代管(HD-1520/HD-1521)と同じ数値範囲です。その結果、第2世代の感度で要求を満たせる用途では、分解能を落とすことなく構成を組めます。
像の向きが逆の構成が必要な場合は、非反転型の HD-2102 が選択肢になります。カタログに記載された主要仕様は HD-2100 と同値です。
イメージインテンシファイアの構成
イメージインテンシファイアは、次の3つの要素で像を増強します。
- 光電面(フォトカソード)入射した光子を電子に変換します。1ルーメンの光を受けたときに放出する電子の量がルーメン感度で、値が大きいほど低照度下での感度が高くなります。
- マイクロチャンネルプレート(MCP)光電面から放出された電子を、チャンネル内壁との衝突による二次電子放出で増倍します。チャンネルの間隔が狭いほど、空間分解能は高くなります。
- 蛍光面(出力窓)増倍した電子を可視像に変換して取り出します。倒立像型では、出力側で像が反転して出力されます。
主な仕様
| 項目 | 仕様値 |
|---|---|
| 世代 | Generation II(第2世代) |
| 有効径 | 18 mm |
| 画像タイプ | 倒立像型(反転型/inverting) |
| ルーメン感度 | 500〜750 μA/lm |
| 輝度利得 | 35,000〜65,000 |
| S/N 比 | 18〜23 |
| 分解能 | 57〜72 lp/mm |
ルーメン感度は、光電面が1ルーメンの光を受けたときに放出する電子の量(マイクロアンペア)を表します。分解能の lp/mm は、1mmあたりに分離できる線対の数を示します。上表はメーカー公表のカタログ値です。本製品は構成を選択できるため、同じ型番でも出荷する個体によって仕様が異なります。
ラインナップ内の位置づけ
同社のイメージインテンシファイアは、有効径と世代で構成が分かれています。
| 型番 | 世代 | 有効径・構成 | ルーメン感度 (μA/lm) |
輝度利得 | S/N 比 | 分解能 (lp/mm) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HD-2100 | II | 18mm・倒立像型 | 500〜750 | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 |
| HD-2102 | II | 18mm・正立像型 | 500〜750 | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 |
| HD-1400 | II | 25mm・倒立像型 | 300〜450 | 40,000〜70,000 | ― | 28〜40 |
| HD-1405 | II | 25mm・倒立像型+拡大アセンブリ | 300〜450 | 15,000〜30,000 | ― | 25〜36 |
| HD-1520 | III | 18mm・倒立像型 | 1,500〜2,500 | 40,000〜70,000 | 19〜28 | 57〜72 |
| HD-1521 | III | 18mm・正立像型 | 1,500〜2,500 | 40,000〜70,000 | 19〜28 | 57〜72 |
25mm系の HD-1400/HD-1405 と比べると、HD-2100 はルーメン感度と分解能が高くなります。一方で入力面は小さくなります。入力面の大きさと感度・分解能のどちらを優先するかで、選定が分かれます。
第3世代の HD-1520/HD-1521 は、ルーメン感度が 1,500〜2,500 μA/lm です。分解能は HD-2100 と同等です。必要な感度が第2世代で足りる場合は、本製品が選択肢になります。
上表はメーカー公表のカタログ値です。HD-1400 および HD-1405 の S/N 比は、メーカーが公表していません。
主な用途
- 天文観測(微光天体の撮像)
- 低照度の科学計測(蛍光・燐光計測など)
- 医療イメージング
- 暗視・観測装置
- 増感カメラの増感段としての組み込み
お問い合わせ
観測したい対象と明るさ、必要な分解能、既存の光学系やカメラの構成をお知らせいただければ、適合する型番と構成をご提案いたします。像の向き(倒立像型/正立像型)についても、後段の光学系に合わせて選定いたします。カタログに記載のない仕様値についても、仕様が固まる前の段階でも、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。


