HD-2102|第2世代イメージインテンシファイア ( 18mm・正立像型 )
HD-2102
Harder digital
有効径18mm・正立像型の第2世代イメージインテンシファイアです。ルーメン感度500〜750μA/lm、分解能57〜72lp/mm。倒立像型のHD-2100と主要仕様は同値で、違いは出力像の向きだけです。
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HD-2102 は、ドイツ Harder Digital 社製の第2世代(Generation II Premium)イメージインテンシファイアです。有効径18mm、正立像型(non-inverting)で、ルーメン感度 500〜750 μA/lm、分解能 57〜72 lp/mm を備えています。入射した光を光電面で電子に変換し、マイクロチャンネルプレートで増倍したのち、蛍光面で再び可視像に戻します。これにより、肉眼では像を結ばない照度下においても観察が可能になります。
概要
HD-2102 は、同社の第2世代ラインのうち有効径18mmの正立像型にあたります。第2世代は、可視から近赤外の微弱光を扱う汎用世代です。
18mm系は、ラインナップの中で最も高い分解能(57〜72 lp/mm)を持つ構成です。ルーメン感度 500〜750 μA/lm とあわせ、天文観測や低照度の科学計測など、届く光子の数が限られる用途に用いられています。
正立像型(non-inverting)の出力
HD-2102 の出力像は正立像です。入力した像と同じ向きで出力されます。
第2世代・有効径18mmの HD-2100 は倒立像型(inverting)で、両者の基本性能は同一です。選定にあたっては、光学系全体としてどちら向きの像が必要になるかが判断の基準になります。像の向きをそろえるための光学素子を追加せずに構成できる場合、部品点数を抑えられます。
| 型番 | 画像タイプ | ルーメン感度 | 輝度利得 | S/N 比 | 分解能 |
|---|---|---|---|---|---|
| HD-2102 | 正立像型(non-inverting) | 500〜750 μA/lm | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 lp/mm |
| HD-2100 | 倒立像型(inverting) | 500〜750 μA/lm | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 lp/mm |
両型番の違いは出力像の向きです。
構成
イメージインテンシファイアは、次の3つの要素で像を増倍します。
- 光電面(フォトカソード)入射した光子を電子に変換します。この変換の効率が、ルーメン感度として表されます。
- マイクロチャンネルプレート(MCP)光電面から放出された電子を、チャンネル内壁との衝突による二次電子放出で増倍します。チャンネルの間隔が狭いほど、空間分解能は高くなります。
- 蛍光面付き出力窓増倍した電子を可視像に変換して取り出します。出力像の向きは、この出力側の構成によって決まります。
HD-2102 は、ダブルプロキシミティフォーカス方式です。電子を光電面から MCP へ、MCP から蛍光面へ、それぞれ近接した電極間で加速します。電子レンズを用いない構成です。
光電面の材料、入力窓・出力窓の仕様、蛍光体の種別は、構成の選択により異なります。個別にご案内いたします。
主な仕様
| 項目 | 仕様値 |
|---|---|
| 世代 | Generation II Premium(第2世代) |
| 有効径 | 18 mm |
| 画像タイプ | 正立像型(non-inverting) |
| フォーカス方式 | ダブルプロキシミティフォーカス |
| ルーメン感度 | 500〜750 μA/lm |
| 輝度利得 | 35,000〜65,000 |
| S/N 比 | 18〜23 |
| 分解能 | 57〜72 lp/mm |
ルーメン感度は、光電面が1ルーメンの光を受けたときに放出する電子の量(マイクロアンペア)を表します。値が大きいほど、低照度下での感度が高くなります。分解能の lp/mm は、1mmあたりに分離できる線対の数を示します。上表はメーカー公表のカタログ値です。本製品は構成を選択できるため、同じ型番でも出荷する個体によって仕様が異なります。
ラインナップ内の位置づけ
同社のイメージインテンシファイアは、・世代・出力像の向きで構成が分かれています。
| 型番 | 世代 | 有効径・構成 | ルーメン感度 (μA/lm) |
輝度利得 | S/N 比 | 分解能 (lp/mm) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HD-1400 | II | 25mm・倒立像型 | 300〜450 | 40,000〜70,000 | ― | 28〜40 |
| HD-1405 | II | 25mm・倒立像型+拡大アセンブリ | 300〜450 | 15,000〜30,000 | ― | 25〜36 |
| HD-2100 | II | 18mm・倒立像型 | 500〜750 | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 |
| HD-2102 | II | 18mm・正立像型 | 500〜750 | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 |
| HD-1520 | III | 18mm・倒立像型 | 1,500〜2,500 | 40,000〜70,000 | 19〜28 | 57〜72 |
| HD-1521 | III | 18mm・正立像型 | 1,500〜2,500 | 40,000〜70,000 | 19〜28 | 57〜72 |
25mm系の HD-1400/HD-1405 と比べると、HD-2102 はルーメン感度と分解能が高くなります。一方、入力面の大きさでは 25mm系が上回ります。入力面の大きさと、感度・分解能のどちらを優先するかで選定が分かれます。
第3世代の HD-1520/HD-1521 は、分解能が HD-2102 と同じ 57〜72 lp/mm でありながら、ルーメン感度は約3倍です。求める感度が第2世代の範囲で足りる場合は、同じ分解能を HD-2102 で満たせます。
上表はメーカー公表のカタログ値です。HD-1400 および HD-1405 の S/N 比は、メーカーが公表していません。
主な用途
- 天文観測(微光天体の撮像)
- 医療イメージング
- 低照度の科学計測(蛍光・燐光計測など)
- 低照度下の観測装置
お問い合わせ
観測したい対象と明るさ、必要な分解能、既存の光学系で像がどちら向きに必要かをお知らせいただければ、適合する型番と構成をご提案いたします。光電面の材料や蛍光体の種別など、カタログに記載のない仕様値についても、仕様が固まる前の段階でも、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。


