HD-1405|第2世代イメージインテンシファイア(25mm・倒立像型・FOPマグニファイア付)
HD-1405
Harder digital
有効径25mm、倒立像型の第2世代イメージインテンシファイアです。出力側にFOPマグニファイア(拡大アセンブリ)を組み合わせた一体構成で、装置側に拡大光学系を別に設ける必要がありません。ルーメン感度300〜450μA/lm、分解能25〜36lp/mm。管単体の構成が必要な場合はHD-1400が選択肢になります。
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HD-1405 は、ドイツ Harder Digital 社製の第2世代(Generation II)イメージインテンシファイアです。有効径25mm、倒立像型(inverting)で、出力側に FOP マグニファイア(拡大アセンブリ)を組み合わせた構成をとります。ルーメン感度は 300〜450 μA/lm です。入射した光を光電面で電子に変換し、増倍したのち蛍光面で再び可視像に戻します。これにより、肉眼では像を結ばない照度下においても観察が可能になります。
概要
HD-1405 は、同社の第2世代ラインのうち有効径25mmの倒立像型にあたります。管単体ではなく、拡大アセンブリを組み合わせた一体構成である点が、この型番の特徴です。
入力面が18mm系の管より大きく、光学系で像を縮小することなく広い視野をそのまま受けられます。この特性を利用することで、視野の広さが優先される観測装置に適した構成を組めます。
同じ有効径25mmの HD-1400 は、拡大アセンブリを持たない管単体の型番です。輝度利得は 40,000〜70,000、分解能は 28〜40 lp/mm となります。拡大光学系を含めた一体構成が必要な場合は HD-1405、管単体で光学系を設計する場合は HD-1400 が選択肢になります。
イメージインテンシファイアの構成
イメージインテンシファイアは、次の3つの要素で像を増強します。
- 光電面(フォトカソード)入射した光子を電子に変換します。1ルーメンの光を受けたときに放出する電子の量がルーメン感度で、値が大きいほど低照度下での感度が高くなります。
- マイクロチャンネルプレート(MCP)光電面から放出された電子を、チャンネル内壁との衝突による二次電子放出で増倍します。チャンネルの間隔が狭いほど、空間分解能は高くなります。
- 蛍光面(出力窓)増倍した電子を可視像に変換して取り出します。倒立像型では、出力側で像が反転して出力されます。
HD-1405 は、この出力側に FOP マグニファイア(拡大アセンブリ)を組み合わせています。FOP は細い光ファイバーを束ねて板状にした光学部品です。イメージインテンシファイアでは出力窓に用いられ、蛍光面に結んだ像を、途中でぼかすことなくそのまま外側の面へ運び出します。
主な仕様
| 項目 | 仕様値 |
|---|---|
| 世代 | Generation II(第2世代) |
| 有効径 | 25 mm |
| 画像タイプ | 倒立像型(inverting) |
| 構成 | FOP マグニファイア(拡大アセンブリ)付き |
| ルーメン感度 | 300〜450 μA/lm |
| 輝度利得 | 15,000〜30,000 |
| 分解能 | 25〜36 lp/mm |
ルーメン感度は、光電面が1ルーメンの光を受けたときに放出する電子の量(マイクロアンペア)を表します。分解能の lp/mm は、1mmあたりに分離できる線対の数を示します。上表はメーカー公表のカタログ値です。本製品は構成を選択できるため、同じ型番でも出荷する個体によって仕様が異なります。S/N 比については、メーカーの公表値がありません。
ラインナップ内の位置づけ
同社のイメージインテンシファイアは、有効径と世代で構成が分かれています。
| 型番 | 世代 | 有効径・構成 | ルーメン感度 (μA/lm) |
輝度利得 | S/N 比 | 分解能 (lp/mm) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HD-1400 | II | 25mm・倒立像型 | 300〜450 | 40,000〜70,000 | ― | 28〜40 |
| HD-1405 | II | 25mm・倒立像型+拡大アセンブリ | 300〜450 | 15,000〜30,000 | ― | 25〜36 |
| HD-2100 | II | 18mm・倒立像型 | 500〜750 | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 |
| HD-2102 | II | 18mm・正立像型 | 500〜750 | 35,000〜65,000 | 18〜23 | 57〜72 |
| HD-1520 | III | 18mm・倒立像型 | 1,500〜2,500 | 40,000〜70,000 | 19〜28 | 57〜72 |
| HD-1521 | III | 18mm・正立像型 | 1,500〜2,500 | 40,000〜70,000 | 19〜28 | 57〜72 |
HD-1405 と HD-1400 は、ルーメン感度が同一です。両者の違いは、拡大アセンブリを含む一体構成か、管単体かという構成の差にあります。装置側で拡大光学系を別に設ける必要がない構成を求める場合に、HD-1405 が選択肢になります。
18mm系の HD-2100/HD-2102 は、HD-1405 よりルーメン感度と分解能が高くなります。HD-1405 が備えるのは、25mm という入力面の大きさです。入力面の大きさと感度・分解能のどちらを優先するかで、選定が分かれます。
第3世代の HD-1520/HD-1521 は、ルーメン感度が第2世代の数倍に上がる世代です。求める感度が第2世代の範囲で足りる場合は、HD-1405 を含む第2世代の管が選択肢になります。
上表はメーカー公表のカタログ値です。HD-1400 および HD-1405 の S/N 比は、メーカーが公表していません。
主な用途
- 低照度下の観測・監視
- 夜間・薄暮の屋外観測
- 天文観測(微光天体の撮像)
- 低照度の科学計測(蛍光・燐光計測など)
お問い合わせ
観測したい対象と明るさ、必要な視野と分解能、装置側で確保できる光路長と取り付け寸法をお知らせいただければ、適合する型番と構成をご提案いたします。拡大倍率や光電面の材料など、カタログに記載のない仕様値についても、仕様が固まる前の段階でも、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

