Goldeye Pro G5-130 VSWIR TEC1 – SWIR(短波近赤外)カメラ
Goldeye Pro G5-130 VSWIR TEC1
Allied Vision社
VSWIRカメラ
Goldeye Pro G5-130 VSWIR TEC1は、Sony製IMX990 InGaAs センサーを搭載し、1.3メガピクセルの解像度で 125fpsの撮像速度を実現するSWIR(短波近赤外)カメラです。
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1.3 メガピクセルのSWIRカメラは、Goldeye Pro シリーズのエントリーモデルです。Sony SenSWIRセンサー、5GigEインターフェース、TEC1冷却を搭載し最大125fpsの高速撮像を実現します。VSWIR(可視+SWIR)広帯域感度により、機械部品検査、選別システム、研究開発など、多様な産業用途に対応可能です。
Goldeye Pro G5-130 製品概要
Goldeye Pro G5-130は、1.3 メガピクセル解像度のエントリーレベルSWIRカメラです。後継モデル(G5-320、G5-530)と比較してより低コストながら、5GigEインターフェース、TEC冷却、VSWIR広帯域感度を搭載した完全な機能セットを備えています。高速フレームレート(最大125fps)により、スループット重視のライン検査から研究開発用途まで、幅広い応用が可能です。
主な特徴
- 高速フレームレート:最大125fps でのフル解像度撮像
- 広帯域感度:400nm(可視光)~1700nm(SWIR)をカバーする VSWIR 特性
- 5GigE インターフェース:最大100mのケーブル延長、PoE 対応
- TEC1 冷却:温度安定化により、24時間安定稼働が可能
- コンパクトサイズ:Type 1/2 光学フォーマット、小型筐体
詳細スペック
センサー仕様
解像度・画素
光学特性
フレームレート・スループット
撮像性能
インターフェース帯域幅
冷却・電源仕様
冷却システム
電源
物理仕様
筐体・寸法
環境耐性
高度な画像処理機能
Goldeye Pro G5-130は、FPGAベースのオンボード画像処理により、ホストPCの負荷を軽減しながら最適化された画像品質を提供します。
NUC(不均一性補正)
温度変化や露光時間の変更に応じて、画素ごとのゲイン・オフセットを自動最適化します。TEC冷却と組み合わせることで、一貫した画質を確保できます。
DPC(欠陥画素補正)
InGaAsセンサーの欠陥画素を自動検出し、周囲画素からの補間により補正します。
ビット深度対応
8bit、10bit、12bitの多段階出力に対応し、撮像条件に応じて最適なダイナミックレンジを選択できます。
- 8bit:高速転送、データサイズ最小(デフォルト)
- 10bit:標準的な計測用途に最適
- 12bit:最高精度が必要な計測・科学用途
ROI(Region of Interest 関心領域 )
撮像領域の一部のみを読み出すことで、さらなるフレームレート向上とデータ量削減が可能です。
G5シリーズ モデル比較
Goldeye Pro G5シリーズの3つのモデルは、すべてが5GigE、TEC1冷却、VSWIR感度を搭載していますが、解像度と用途に応じて選別できます。
| モデル | G5-130 | G5-320 | G5-530 |
|---|---|---|---|
| 解像度 | 1.3 メガピクセル | 3.2 MP | 5.3 MP |
| 画素数 | 1296 × 1032 | 2080 × 1544 | 2592 × 2056 |
| 画素ピッチ | 5.0 µm | 3.45 µm | 3.45 µm |
| 最大フレームレート | 125 fps | 159 fps | 115 fps |
| 光学フォーマット | Type 1/2 | Type 1/1.8 | Type 1/1.4 |
| 典型用途 | 低コスト | バランス型 | 高精度検査 |
| 共通機能 | 5GigE / TEC1冷却 / VSWIR (400-1700nm) / グローバルシャッター / GigE Vision対応 | ||
G5-130の位置づけ
G5-130は、エントリーモデルです。後継モデルより画素ピッチが大きい(5.0 µm)ため、より多くの光を集光でき、低照度環境での撮像に有利です。一方、解像度は低いため、微細欠陥検出にはG5-320 以上を推奨します。
適用用途・使用場面
推奨される用途
部品検査
ベアリング、ギア、シャフトなどの表面欠陥、寸法測定。高速ライン対応。
選別
穀物、ナッツ、初期段階の農産物選別。
サンプル試験
実験室、R&D用途。複数サンプルの可視+SWIR 同時撮像。
可視/赤外同時撮像
VSWIR 特性を活かし、1台のカメラで外観 + 内部特性を同時チェック。
以下の用途には、G5-320 以上の高解像度モデルを推奨します:
- 微細な内部欠陥検出
- 高精度寸法測定
- 高度な識別・分類
インターフェース・システム統合
5GigE インターフェース仕様
5GigE (IEEE 802.3) の特徴
- 帯域幅:5 Gbps
- 転送距離:Cat6A or Cat7 ケーブルで最大100m(理論値)
- PoE(Power over Ethernet):1本のケーブルで電力供給 + データ通信
- 標準 RJ-45 コネクタ:汎用ケーブル、施工性に優れる
- 遅延が少ない:USB3.0 のようなホスト側フレームグラバーが不要
GigE Vision / GenICam 対応
Goldeye Pro G5-130は、マシンビジョン業界標準の GigE Vision と GenICam / GenApi プロトコルに完全準拠しています。
推奨システム構成
G5-130を組み込んだ典型的なシステム構成:
カメラ(G5-130)→ 5GigE ケーブル(最大100m)→ 標準 GigE NIC を搭載した産業用 PC / エッジコンピュータ → 画像処理ソフト → PLC / ロボット制御系
外部機器との連携
- LED 照明:Cマウント対応、別途外部トリガー制御可
- レンズ:Cマウント規格
- フレームグラバー:不要(標準 Ethernet NIC で対応)
- 外部トリガー:対応
性能・画質特性
暗電流・ノイズ特性
InGaAsセンサーは温度に非常に敏感であり、温度が上昇すると暗電流が増します。G5-130のTEC冷却により、センサー温度を一定に保つことで、ノイズレベルを安定化させます。
分光感度特性
Goldeye Pro G5-130のSony SenSWIRセンサーは、以下の特性をもつ広帯域感度を実現:
- 可視光領域(400-700nm):従来のInGaAs では感知されない領域を感度を持つ
- 近赤外線(700-1000nm):シリコン透過性が開始される領域
- SWIR 領域(1000-1700nm):シリコン内部透過、水分吸収帯
認証・規格準拠
産業規格への準拠
- GigE Vision:マシンビジョン機器通信規格
- GenICam:汎用制御プロトコル(GenApi、SFNC)
- IEEE 802.3:5GigE 物理層規格
安全・環境規制への適合
- CEマーキング:欧州連合(EU)安全基準への適合
- RoHS 指令:有害物質使用制限
- REACH / POP:化学物質規制への適合
- FCC:米国連邦通信委員会規制への適合
ドキュメント・技術情報
ドキュメント
- データシート:詳細仕様、感光特性グラフ、寸法図 PDF
- ユーザーガイド:ハードウェア マニュアル PDF
- 総合カタログ:Allied Vision カメラ ラインナップ PDF
- SDK:Allied Vision Vimba X SDK ソフトウェア ダウンロード
サポート・技術相談
システムインテグレータ、ユーザーに向けた技術サポートを提供しています。
- 技術サポート:セットアップ、トラブルシューティング
- システム統合サポート:レンズ・照明・フレームグラバー等の選定アドバイス
- デモ機貸出:実装検証前の試用が可能
仕様表
| 仕様 | |
|---|---|
| モデル名 | Goldeye Pro G5-130 VSWIR TEC1 |
| 解像度 | 1.3 メガピクセル (1296 × 1032) |
| 画素ピッチ | 5.0 µm × 5.0 µm |
| 光学フォーマット | Type 1/2 |
| 分光感度 | 400 nm – 1700 nm (VSWIR) |
| 最大フレームレート | 125 fps |
| シャッター方式 | グローバルシャッター |
| インターフェース | 5GigE (IEEE 802.3) |
| 冷却 | TEC1 (ペルチェ、温度安定化) |
| 電源 | DC / PoE (Power over Ethernet) |
| 消費電力 | DC 11 W / 12.9 W (PoE) |
| マウント | Cマウント |
| 寸法 | 約 78 × 55 × 55 mm |
| 重量 | 約 350 g |
| 動作温度範囲 | -15℃ – +55℃ |
| 対応規格 | GigE Vision / GenICam / CE / RoHS / FCC |





